U 加減乗除・平均計算
関数名 |
関 数 の 機 能 |
合 計 |
|
SUM | 数値の合計を算出 |
SUBTOTAL | リストまたはデータベースの集計値を算出。小計を含む数値の合計 |
DSUM | データベースの指定されたフィールド(列)を検索し、条件を満たすレコー ド(行) の合計を算出 |
SUMIF | 指定された範囲の中で、指定した検索条件に一致するセルの値を合計。 |
積 |
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PRODUCT | 数値の積を算出 |
SUMPRODUCT | 配列間の積を計算し、それらの値の合計を算出 |
DPRODUCT | データベースの指定されたフィールド(列)を検索し、条件を満たすレコード(行)の積を算出 |
除 算 |
|
MOD | 割算の余リを算出 |
QUOTIENT | 割算の商の整数部を求める |
平 均 |
|
指定された範囲の平均値を算出。数値のみが計算対象 | |
AVERAGEA | 指定された範囲の平均値を算出。文字列を含むセルも計算対象となる |
DAVERAGE | データベースの指定されたフィールド(列)を検索し、条件を満たすレコード(行)の平均値を算出 |
U−1 SUM関数
機 能 | 数値の合計を算出 |
書 式 | SUM(数値1,数値2,...) |
説 明 | SUM関数は、計算したい数値の合計を求める関数。数値、論理値、数値を表す文字列が計算対象となる。 数値1,数値2,… 合計を計算する数値を指定する。引数は 1 〜 30 個まで指定できる。 引数が配列やセル範囲の参照の場合、そこに含まれる数値だけが計算対象となり、空白セル、文字列、エラー値は無視される。 |
[実例1]:各月合計・項目合計を求める
[セルE2の式]
=SUM(B2:D2)
[式の意味]
引数にセル範囲の参照を指定し、B2からD2までのセルを加算
[セルが連続している場合の範囲指定の方法]
セルとセルの間に「 : (コロン)」を入れる
=SUM(B2:D2) 答えは、1,580 項目Aの4月から6月までを合計
[セルが連続していない場合の範囲指定の方法]
セルとセルの間に「 , (カンマ)」を入れる
=SUM(B2,D2) 答えは、1,080 項目Aの4月と6月を合計
[連続しているセルと連続していないセルの範囲指定の方法]
上記2つの組み合わせによる
=SUM(B2:D2,B3,B4:D4) 項目Aの4月から6月、項目Bの4月、項目Cの4月から6月を合計
[実例2]:学年、クラス別に男女別合計を求める
[セルH3の式]
=SUM(B3,D3,F3)
[式の意味]
「1年」の A組、B組、C組の「男」のみを加算
[セルH3の式]
=SUMIF(B2:G2,"男",B3:G3)
[式の意味]
「1年」の A組、B組、C組の「男」のみを加算
このような場合の計算にはSUMIF関数を用る方法がある。
U−2 SUBTOTAL関数
機 能 | リストまたはデータベースの集計方法を指定して集計値を算出。小計を含む数値の合計 |
書 式 | SUBTOTAL(集計方法,範囲1,範囲2,...) |
説 明 | 集計方法 リストの集計に使用する関数を、1 〜 11 の番号で指定する。 範囲1, 範囲2, ... 集計するリストの範囲を 1 〜 29 個まで指定できる。 範囲内に他の集計値が挿入されている場合、ネストされている集計値は、計算の重複を防ぐために無視される。 リストを抽出した結果として非表示になっている行は無視される。このため、抽出されたリストに表示されているデータだけを集計することができる。 |
[実例1]:品名別に四半期ごとの合計及び上半期合計を求める
[セルE2の式]
=SUBTOTAL(9,B2:D2)
[式の意味]
品名Aの4月から5月を集計方法
9 (SUM関数)により集計。
9 集計方法
B2:D2 範囲
[セルI2の式]
=SUBTOTAL(9,F2:H2)
[式の意味]
品名Aの7月から9月を集計方法9(SUM関数)により集計。
9 集計方法
F2:H2 範囲
[セルJ2の式]
=SUBTOTAL(9,B2:I2)
[式の意味]
品名Aの4月からU四半期までを集計方法9(SUM関数)により集計。なお、T四半期、U四半期の小計は無視される。
9 集計方法
B2:I2 範囲
この例のように、小計値を含んだリストの集計をする場合は、小計欄、合計欄のすべてをSUBTOTAL関数により集計する。小計欄又は合計欄にSUM関数を使用すると、小計欄が重複して集計される。
U−3 DSUM関数
機 能 | データベースの指定されたフィールド列を検索し、条件を満たすレコード(行)の合計を算出 |
書 式 | DSUM(データベース範囲,フィールド,条件範囲) |
説 明 | データベース範囲は、リストまたはデータベースを構成するセル範囲を指定する。データベース範囲は、行 (レコード) と列 (フィールド)にデータを関連付けたリストである。リストの先頭の行には、各列のラベル(項目名)がある必要がある。 フィールドは、 関数の中で計算する列を指定する。フィールド には、列項目名(半角のダブル クォーテーション (") で囲む)を指定する方法と、リストでの列の位置を示す番号、例えば、先頭の列を示す場合は 1 、2 番目の列を示す場合は 2 を指定する方法がある。 条件範囲は、指定した検索条件が設定されているセル範囲を指定する。列ラベルと検索条件を指定するセルが少なくとも 1 つずつ含まれている場合は、条件範囲 に任意のセル範囲を指定することができる。 |
検索条件式の指定方法
●同じ行の列と列の関係は、AND条件(〜かつ〜)となる。
●同じ列の行と行の関係は、OR条件(〜又は〜)となる。
●項目名が「年齢」で、20歳以上40歳未満のように、ある項目のデータ範囲を求めるには、左図の項目名1、項目名2の項目名をそれぞれ「年齢」とし、項目名1の下に「>=20」を、項目名2の下に「<40」を入力する。
データベース関数は、計算内容が異なるのみで、書式はどれも同じである。
[実例1]:品名が「A」で、かつ、単価が1,000円以下の商品の金額を合計する
[セルD10の式]
=DSUM($A$1:$D$6,"金額",$A$9:$B$10)
または
=DSUM($A$1:$D$6,4,$A$9:$B$10)
上の式はフィールドを「項目名」で指定し、下の式はフィールドをフィールド番号(リストの左端列を 1
として何番目に項目列があるかを示す数字)で指定した。結果は同じ。
[式の意味]
品名が「A」のデータをセルA1からD6までのデータベース範囲の中で検索し、条件に一致した行の金額欄の合計を算出する。
「$A$1:$D$6」 データベース範囲
「"金額"」 フィールド
「$A$9:$B$10」 条件範囲
検索条件式の内容は、品名がAで、かつ、単価が1000以下。
U−4 SUMIF関数
機 能 | 指定された検索条件に一致するセルの値を合計する |
書 式 | SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲) |
説 明 | 範囲 評価の対象となるセル範囲(検索範囲)を指定する。 検索条件 計算の対象となるセルの検索条件を、数値、式、または文字列で指定する。式および文字列を指定する場合は、">5"、"VBA" のように、半角のダブル クォーテーション (") で囲む必要がある。 合計範囲 実際に計算の対象となるセル範囲を指定する。合計範囲に含まれるセルの中で、範囲内の検索条件を満たすセルに対応するものだけが計算の対象となる。合計範囲 を省略すると、範囲内で検索条件を満たすセルが合計される。 |
[実例1]:学年、クラス別に男女別合計を求める
[セルH3の式]
=SUMIF($B$2:$G$2,$H$2,$B3:$G3)
または
=SUMIF($B$2:$G$2,"男",$B3:$G3)
上の式では、検索条件でセル参照を行い、下の式では、文字列により指定した。いずれも結果は同じである。
[式の意味]
合計範囲の中で、2行目の性別が「男」だけの列の数値を合計する。
$B$2:$G$2
検索範囲
$H$2("男") 検索条件
$B3:$G3 合計範囲
[検索条件が2項目以上あるときのデータ集計方法(配列数式)]
SUMIF関数は、検索条件が1つしか指定できないが、「配列数式」を利用すると7項目までの検索条件を指定することができる。
[実例2]:学年、クラス別に男女別合計を求める
[セルG2の式]
{=SUM(IF($A$2:$A$5="加藤",IF($B$2:$B$5="A",IF($D$2:$D$5<=50,$E$2:$E$5))))}
[式の意味]
担当が加藤で、商品名がA、かつ、単価50円未満の金額を合計
IF($A$2:$A$5="加藤"
担当が「加藤」
IF($B$2:$B$5="A" 商品が「A」
IF($D$2:$D$5<=50 単価が50以下
$E$2:$E$5 計算範囲
配列数式の書式は、結果を求める関数に続いて「検索範囲と条件」の式を必要分指定して、最後のIF文の中に計算範囲を指定する。
「=」以降の式を入力した後、CtrlキーとShiftキーとEnterキーを同時に押すと両側に{ }が入力される。
なお、配列数式を修正したときも入力後CtrlキーとShiftキーとEnterキーを同時に押す。
U−5 PRODUCT関数
機 能 | 数値の積を算出 |
書 式 | PRODUCT(数値1, 数値2, ...) |
説 明 | 数値1, 数値2,... 積を計算する数値を指定する。引数は 1 〜 30 個まで指定できる。 引数に指定した数値、論理値、数値を表す文字列は、計算に使用されるが、エラー値、数値に変換できない文字列を引数に指定すると、エラーになる。 引数が配列またはセル範囲である場合、その中に含まれる数値だけが計算の対象となる。配列あるいはセル範囲に含まれる空白セル、論理値、文字列、またはエラー値はすべて無視される。 |
[実例1]:個数と単価を乗じて売上金額を算出する
[セルE2の式]
=PRODUCT(C2:D2)
乗算セルが連続している場合
または
=PRODUCT(C2:D2)
乗算セルが連続していない場合
[式の意味]
セルC2の個数とセルD2の単価を掛け算する。=C2*D2
と意味は同じ。
PRODUCT関数は算術演算子「*」を利用した乗算と機能的な差異はないが、3項目以上にわたる乗算をするような場合には、算術演算子の入力手間が省けるという利点がある。
U−6 SUMPRODUCT関数
機 能 | 配列間の積を計算し、それらの値の合計を算出 |
書 式 | SUMPRODUCT(配列1,配列2,配列3,...) |
説 明 | 配列1, 配列2, 配列3,...
計算の対象となる要素を含む配列を指定。引数は 2 個から 30 個まで指定できる。 引数となる配列は、行数と列数が等しい配列である必要がある。行数と列数が等しくない場合、エラー値 #VALUE! が返される。 数値以外の配列要素は、0 であると見なされる。 |
[実例1]:個数と単価を乗じて金額合計を算出する(1つの領域を対象)
[セルG2の式]
=SUMPRODUCT(C2:C5,D2:D5)
[式の意味]
セルC2からセルC5に対応するセルD2からセルD5の各行単位で乗算を行い、その合計をセルG2に表示する。
C2:C5 個数欄
D2:D5
単価欄
SUMPRODUCT関数は、乗算対象の対応する項目欄を行単位に乗算して、結果の和を求める。
これと同様の処理は、配列数式によって行うこともできる。
[実例2]:個数と単価を乗じて金額合計を配列数式で算出する。
[配列数式の式]
{=SUM(C2:C5*D2:D5)}
[配列数式の入力方法]
「=」以降の式を入力した後、CtrlキーとShiftキーとEnterキーを同時に押すと両側に{ }が自動的に入力される。
なお、配列数式を修正したときも入力後CtrlキーとShiftキーとEnterキーを同時に押す。
[実例3]:2つの領域別に、個数と単価を乗じて金額合計を算出する
[セルG2の式]
=SUMPRODUCT(C2:C5:C8:C10,D2:D5:D8:D10)
[式の意味]
「,」の左側に上表・下表の個数欄の領域を指定し、右側に上表・下表の単価欄の領域を指定。それぞれ対応する行項目の乗算を行い、総和を求める。
C2:C5
上表の個数欄
C8:C10
下表の個数欄
D2:D5
上表の単価欄
D8:D10
下表の単価欄
U−7 DPRODUCT関数
機 能 | データベースの指定されたフィールド列を検索し、条件を満たすレコードの積を算出 |
書 式 | DPRODUCT(データベース範囲,フィールド,条件範囲) |
説 明 | データベース範囲は、リストまたはデータベースを構成するセル範囲を指定する。データベース範囲は、行 (レコード) と列 (フィールド)にデータを関連付けたリストである。リストの先頭の行には、各列のラベル(項目名)がある必要がある。 フィールドは、 関数の中で計算する列を指定する。フィールド には、列項目名(半角のダブル クォーテーション (") で囲む)を指定する方法と、リストでの列の位置を示す番号、例えば、先頭の列を示す場合は 1 、2 番目の列を示す場合は 2 を指定する方法がある。 条件範囲は、指定した検索条件が設定されているセル範囲を指定する。列ラベルと検索条件を指定するセルが少なくとも 1 つずつ含まれている場合は、条件範囲 に任意のセル範囲を指定することができる。 |
検索条件式の指定方法
●同じ行の列と列の関係は、AND条件(〜かつ〜)となる。
●同じ列の行と行の関係は、OR条件(〜または〜)となる。
●項目名が「年齢」で、20歳以上40歳未満のように、ある項目のデータ範囲を求めるには、左図の項目名1、項目名2の項目名をそれぞれ「年齢」とし、項目名1の下に「>=20」を、項目名2の下に「<40」を入力する。
データベース関数は、計算内容が異なるのみで、書式はどれも同じである。
[実例1]:品名が「B」で、かつ、単価が2,000円未満の商品の金額を合計する
[セルD9の式]
=DPRODUCT(A1:D6,"金額",A8:B9)
または
=DPRODUCT(A1:D6,4,A8:B9)
上の式はフィールドを「項目名」で指定し、下の式はフィールドをフィールド番号(リストの左端列を 1
として何番目に項目列があるかを示す数字)で指定した。結果は同じ。
[式の意味]
品名が「B」で単価が「2000未満」のデータをセルA1からD6までのデータベース範囲の中で検索し、条件に一致した行の金額欄の合計を算出する。
A1:D6
データベース範囲
"金額"
フィールド
A8:B9
条件範囲
検索条件式、品名がBで、かつ、単価が1000以下のレコード(行)は
1 件のみである。
U−8 MOD関数
機 能 | 割算の余リを算出。戻り値は 除数 と同じ符号になる。 |
書 式 | MOD(数値,除数) |
説 明 | 数値は、割り算の分子となる数値を指定する。 除数は、割り算の分母となる数値を指定する。除数 に 0 を指定すると、エラー値 #DIV/0! が返される。 |
[実例1]:IF関数と組み合わせて数値が奇数か偶数かを判別する
[セルB2の式]
=IF(MOD(A2,2)=0,"偶数","奇数")
[式の意味]
セルA2の数値
381を2で割算した余りが 0 ならば「偶数」、0
でなければ「奇数」を表示する。
結果は、1
なので文字列「奇数」が表示される。
MOD(A2,2)=0 IF関数の論理式
(MOD関数の式)
A2
数値
2 除数
"偶数" IF関数の真の場合(文字列「偶数」を表示)
"奇数" IF関数の偽の場合(文字列「奇数」を表示)
[実例2]:MOD関数とINT関数を利用した金種別計算
[セルB4の式]
=MOD(INT($B$1/5000),2)
[式の意味]
INTは、小数点以下を切り捨てる関数。
この式では、セルB1を5000で割って小数点以下を切り捨てる。
数式の結果は、
(1) 349,826÷5,000=69・・少数点以下切り捨て
(2) 69を2で割った余り=1
INT($B$1/5000) MOD関数の数値
2 MOD関数の除数
U−9 QUOTIENT関数
機 能 | 除算の商の整数部を求める。商の余り (小数部) を切り捨てる場合に、この関数を使用。 |
書 式 | QUOTIENT(分子,分母) |
説 明 | 分子は、被除数 (割られる数) を指定する。 分母は、除数 (割る数) を指定する。 引数に数値以外の関数を指定すると、エラー値 #VALUE! が返される。 |
[実例1]:除算の商を求める
[セルC2の式]
=QUOTIENT(A2,B2)
[式の意味]
セルA2の数値をセルB2の数値で除算した商の整数部分を求める。
A2
分子(セル参照)
B2 分母(セル参照)
[実例2]:MOD関数とQUOTIENT関数を利用した金種別計算
[セルB5の式]
=MOD(QUOTIENT($B$1,1000),5)
[式の意味]
セルB1の値を1000で除した商を5で割った余り。
(1) 349,826÷1,000=349・・・商の整数部を求める)
(2) 349を5で割った余り=4
数式の結果は、4
QUOTIENT関数
$B$1
分子
1000
分母
MOD関数
QUOTIENT($B$1,1000) 数値
5
除数
MODは、割算の余りを算出する関数。
U−10 AVERAGE関数
機 能 | 引数の平均値を算出。数値のみが計算対象 |
書 式 | AVERAGE(数値1,数値2,...) |
説 明 | 数値1,数値2,
... 平均を求める数値データを指定する。引数は 1 〜 30 個まで指定できる。 引数には、数値、あるいは数値を含む名前、配列、またはセル参照を指定する。 引数として指定した配列やセル参照に、文字列、論理値、または空白セルが含まれる場合、これらは無視される(これらを含めて計算する場合は、AVRAGEA関数を使用)。ただし、値が 0 であるセルは、計算の対象となる。 |
[実例1]:点数の平均を求める
[セルC9の式]
=AVERAGE($C$2:$C$6)
[式の意味]
セルC2からセルC6までの数値の平均を求める。
$C$2:$C$6
点数の数値が入力されているセル範囲の参照(平均を求めるセル範囲の指定)
[実例2]:男女別合計点数・人数・平均点を求める(配列数式による平均算)
条件を付けて平均計算を行う方法(配列数式)
AVERAGE関数は、条件を指定して平均を求めることはできないが、「配列数式」を利用すると7項目までの検索条件を指定することができる。
[セルH2の式]
{=AVERAGE(IF($B$2:$B$6="男",$C$2:$$6))}
セルB2からセルB6までの範囲で「男」に該当する行のセルC2からセルC6までの範囲の平均を求め、セルH2に表示する。
[セルH3の式]
{=AVERAGE(IF($B$2:$B$6="女",$C$2:$C$6))}
セルB2からセルB6までの範囲で「女」に該当する行のセルC2からセルC6までの範囲の平均を求め、セルH3に表示する。
[セルH4の式]
=AVERAGE($B$2:$B$6)
セルB2からセルB6までの平均を求め、セルH4に表示する。
[式の意味]
$B$2:$B$6="男"
検索範囲と条件
$C$2:$C$6
平均を求める計算範囲
$B$2:$B$6="女"
検索範囲と条件
$C$2:$C$6
平均を求める計算範囲
配列数式の書式は、「検索範囲と条件」の式を必要分指定して、最後に計算範囲を指定する。入力方法は次のとおり。
「=」以降の式を入力した後、CtrlキーとShiftキーとEnterキーを同時に押すと両側に{ }が自動的に入力される。
配列数式を修正したときは、入力後、CtrlキーとShiftキーとEnterキーを同時に押す。
U−11 AVERAGEA関数
機 能 | 引数リストに含まれる値の (数学的な) 平均値を計算する。数値以外に、文字列や、TRUE、FALSE などの論理値も計算の対象になる |
書 式 | AVERAGEA(数値1,数値2,...) |
説 明 | 数値1,数値2, ... 平均を求める数値データを指定する。引数は 1 〜 30 個まで指定できる。 引数には、数値、名前、配列、またはセル参照を指定する。 引数として指定した配列またはセル参照に文字列が含まれる場合、これらは 0 (ゼロ) と見なされる。空白文字列 ("") は、値が 0(ゼロ)であると見なされる。計算の対象に文字列の値を含めない場合は、AVERAGE 関数を使用する。 |
[実例1]:計算範囲に文字列を含む点数の平均を求める
[セルC9の式]
=AVERAGEA($C$2:$C$6)
[式の意味]
$C$2:$C$6
の計算範囲に「欠席」という文字列が含まれており、これをO(ゼロ)と見なして平均計算を行っている。(除数が5となる)
[セルC10の式]
=AVERAGE($C$2:$C$6)
[式の意味]
$C$2:$C$6
の計算範囲に「欠席」という文字列が含まれているが、これを無視して平均計算を行っている。(除数が4となる)
U−12 DAVERAGE関数
機 能 | データベースの指定されたフィールド列を検索し、条件を満たすレコードの平均値を算出 |
書 式 | DAVERAGE(データベース範囲,フィールド,条件範囲) |
説 明 | データベース範囲は、リストまたはデータベースを構成するセル範囲を指定する。データベース範囲は、行 (レコード) と列 (フィールド)にデータを関連付けたリストである。リストの先頭の行には、各列のラベル(項目名)がある必要がある。 フィールドは、 関数の中で計算する列を指定する。フィールド には、列項目名(半角のダブル クォーテーション (") で囲む)を指定する方法と、リストでの列の位置を示す番号、例えば、先頭の列を示す場合は 1 、2 番目の列を示す場合は 2 を指定する方法がある。 条件範囲は、指定した検索条件が設定されているセル範囲を指定する。列ラベルと検索条件を指定するセルが少なくとも 1 つずつ含まれている場合は、条件範囲 に任意のセル範囲を指定することができる。 |
検索条件式の指定方法
●同じ行の列と列の関係は、AND条件(〜かつ〜)となる。
●同じ列の行と行の関係は、OR条件(〜または〜)となる。
●項目名が「年齢」で、20歳以上40歳未満のように、ある項目のデータ範囲を求めるには、左図の項目名1、項目名2の項目名をそれぞれ「年齢」とし、項目名1の下に「>=20」を、項目名2の下に「<40」を入力する。
データベース関数は、計算内容が異なるのみで、書式はどれも同じである。
[実例1]:男女別平均点を求める
[セルG3の式]
=DAVERAGE($A$2:$C$6,"点数",$E$2:$E$3)
[式の意味]
性別が「男」のデータをセルA1からC6までのデータベース範囲の中で検索し、条件に一致した行の金額欄の平均を算出する。
$A$2:$C$6 データベース範囲
"点数" フィールド
$E$2:$E$3 条件範囲
[セルG6の式]
=DAVERAGE($A$2:$C$6,3,$E$2:$E$3)
[式の意味]
性別が「女」のデータをセルA1からC6までのデータベース範囲の中で検索し、条件に一致した行の金額欄の平均を算出する。
$A$2:$C$6 データベース範囲
3
フィールド(計算列のある位置を、左端列から何番目にあるかの番号で指定)
$E$2:$E$3 条件範囲
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